家をリフォームする時、実際にはいくらくらいかかるのかと心配ですよね。
ここでは、リフォーム自体はもちろん、はじめから終わりまでにかかる額の相場と、見積もり以外でもかかるお金の話までを解説します。
これからリフォームをお考えの方は、ぜひお読み下さい。
見積書には何が書かれている?
リフォームの見積書には、内訳と明細がついています。
内訳には下記のような、工事にかかるすべての工程とその費用が記載されています。
工事内容例 | 相場 |
仮設工事:工事前の足場や養生 | 20万円 |
解体・撤去工事:リフォーム前に不要なものを解体撤去する | 30万円 |
木工事:大工が行う木材の工事全般 | 250万円 |
建具工事:ドアや窓などに係る工事 | 150万円 |
内装工事:床・壁・天井などに係る工事 | 8万円 |
給排水設備工事:水回りの工事と設備機器の取り付 | 180万円 |
電気工事:屋内外の電気配線工事 | 30万円 |
塗装工事:現場で行う床・壁の塗装工事 | 25万円 |
左官工事:漆喰や珪藻土・モルタル工事。タイル貼りも含む | 20万円 |
家具工事:収納・洗面台・カウンターなどの工事 | 80万円 |
諸経費:現場管理費・営業経費など | 70万円 |
さらに、明細では使用する材料の名前や数量、メーカー名、単価などが分かります。
内訳では分からない詳細まで分かるので、例えば予算よりオーバーする場合には材料や機器を見直すことによって、予算を抑えることが可能です。
見積もりは1社だけじゃダメ!
使用する材料やメーカーが違うため、見積もりの内訳や明細はリフォーム会社によって異なります。
また、工事内容自体も会社によって変わる場合があるため、見積もりは複数の会社に依頼しましょう。
少なくとも3社には見積もりを依頼し、比較検討するのがおすすめです。
また、比較する際も、ただ価格だけで決めてしまうのは早急です。明細をチェックして、内容が自分の出した要望に沿っているかを確かめ、不明点があれば説明してもらうなど、十分に検討してください。
見積もり外でかかるお金とは?
見積もり外でかかるお金で考えられるのは、次のようなものです。
- 建設工事請負契約書の印紙税
- 仮住まいにかかる諸経費
- 工事中の職人さんへのお茶菓子など
- リフォーム内容の追加
1. 建設工事請負契約書の印紙税
リフォーム会社が決まり、契約を結ぶとなると、「建設工事請負契約書」に印紙税がかかります。
印紙税は、2020年3月31日までに作成されるものについては以下のような価格になっています。
契約金額 | 印紙税の価格 |
100万円〜200万円以下 | 200円 |
200万円〜300万円以下 | 500円 |
300万円〜500万円以下 | 1,000円 |
1千万円以下 | 5,000円 |
1億円以下 | 30,000円 |
5億円以下 | 60,000円 |
※建設工事とは、建設業法第2条第1項に規定する土木建築に関する工事全般をいう。(引用:国税庁)
ちょっとした部分リフォームなら数百円で済みますが、大規模リフォームの場合は金額も高くなるので、予算に入れておいたほうが良いでしょう。
2. 仮住まいにかかる諸経費
大掛かりなリフォームの場合、工事中に住む場所への引っ越し費用や家賃が必要となりますよね。仮住まいで必要なカーテンや家具・物品も購入することも考慮に入れましょう。
3. 工事中の職人さんへのお茶菓子など
工事中の大工さんや業者さんへの、お茶やお茶菓子の差し入れなども必要になるかもしれません。
工事が長期に渡れば、1日1回の休憩時に出した場合、1回数千円程度はかかるので、これも頭に入れておきましょう。
4. リフォーム内容の追加
戸建てのリフォームの場合、解体してみたら土台に腐食が見つかり、土台の補強工事も必要になるといったことはよくあることです。
また、工事が進むうちに追加でリフォームしたい箇所が出てくるかもしれません。
リフォームには余裕を持ってご準備を
リフォームにかかるお金についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
リフォーム自体にも足場の設置や解体撤去、場合によっては水回りの工事などがあります。また、見積もり以外でも契約時の印紙税や仮住まいの費用なども必要です。
リフォームすることになったら経費はできる限り予想し、余裕を持って準備をしましょう。