「夏は暑く冬は寒い」「エアコン代もかさむ」という人は、断熱リフォームを検討していることと思います。
そこで気になるのはやはり費用相場ですよね。断熱リフォームは、施工する箇所によって種類や相場が異なります。
この記事では断熱リフォームの種類と費用相場のほか、受けられる補助金制度についても説明します。断熱リフォームを検討中の人は、ぜひお読みください。
断熱リフォームの種類と費用相場
断熱リフォームは、大きく壁・天井・床・窓・外壁に分けられます。
断熱材や断熱パネルを入れたり、断熱スプレーを吹きかけたりする他、二重サッシにする・窓枠ごと断熱窓に交換するなどの施工方法があります。
外壁や屋根の断熱リフォーム
- 外断熱:1㎡につき7千〜9千円程度
- 内断熱:1㎡につき5千〜1万円程度
壁の断熱リフォームには、外断熱工法と内断熱工法があります。外断熱工法とは、壁の外側から断熱材を貼る方法で、内断熱工法とは壁の内部に断熱材を敷き詰める方法です。
外断熱工法の場合、外壁材の解体や足場などの費用も含まれるので注意しましょう。
工期は時期的な天候などにも左右されるため、およそ2週間〜1ヶ月程度と幅があります。
天井の断熱リフォーム
- 1㎡につき2千〜8千円程度
天井の断熱リフォームは、天井裏に断熱材を敷き詰めます。天井材を剥がさずに出来るため、2〜4日と短期間で行なえます。
ただし、梁や桁などが多く断熱材を敷き詰められない場合は、断熱スプレーを吹き付ける工法を取ることがあり、やや割高となります。
床の断熱リフォーム
- 1㎡につき3千〜5千円程度
床の断熱リフォームは、床の裏から断熱パネルを貼るだけなので、床材を剥がさずに済みます。床材が傷んでいる場合には、フローリングなどにリフォームする際に一緒に断熱リフォームすると、床材を剥がす費用を節約できます。
窓の断熱リフォーム
- 複層窓にする:1箇所あたり1〜3万円程度
- アルミサッシを樹脂サッシに交換:1箇所あたり3〜10万円程度
- 内窓を取り付ける:1箇所あたり5万〜12万円程度
窓の断熱には3種類の方法があり、複層窓は複数のガラスで層を作ることで熱を遮断します。サッシの交換は、伝熱性の高いアルミから伝熱性の低い樹脂製に交換することで、結露も防げます。
断熱リフォームの補助金について
断熱リフォームで使える補助金は、「一般社団法人 環境共創イニシアチブ」が実施する「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」と「次世代建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」が対象となります。
「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」では、自分が所有する戸建てやマンションで断熱工事を行った際に、合計費用の1/3が支給されます。支給額の上限は120万円で、材料費と工事費用の合計金額を申請できます。なお、補助金は申請して交付が決定された後の工事で認められるため、注意が必要です。
「次世代建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」では、エネルギー消費効率の改善と低炭素化の促進を目的としている補助金です。既存の住宅に高性能建材を使用した断熱リフォームを行う場合や、戸建ての家庭用蓄電池や家庭用蓄熱設備を導入・リフォームした場合に支給されます。
構成建材の対象となるのは、ガラス・窓・建材で、高性能健在の場合は合計費用の1/3最高120万円まで、家庭用蓄電池や蓄熱設備は合計費用の1/3または定められた金額が支給されます。
断熱リフォームで快適な暮らしを手に入れよう!
断熱リフォームは、行う箇所によって費用も工期も異なりますが、日々の暮らしの快適さや健康には変えることができません。また、光熱費が削減できるというメリットもあります。
補助金などを上手に利用して断熱リフォームをし、快適な暮らしを手に入れましょう。