毎日の家事作業は従事する人にとって非常に大きな負担となるものですが、生活を送るうえで欠かすことはできません。
料理もそのひとつとなりますが、使用するキッチンによって作業効率が異なり、また動線を意識し工夫することで時短につながります。
さらに汚れやすい場所となることから掃除などお手入れにも気をつかう必要があるでしょう。
家事負担を軽減し、時間を有効利用するには、機能性に優れる最新のキッチンにリフォームすることが効果的です。
キッチンのリフォームについて、山口県防府市で実際に行われた施工例を参考としてご紹介いたします。
Before|大人数向きのL型キッチン
以前はL型キッチンを採用していました。
L型キッチンの大きな特徴といえば調理を行う作業スペースを大きく使うことができるという点になります。
大人数の料理をつくる場合は食材や道具も多くなりますが、作業スペースが広いため効果的に活用できます。
また複数人での作業が行いやすいことや収納力が高いことなど、複数世帯の家族にとっては非常に使い勝手がよいタイプといえます。
一方でコンロとシンクの距離が遠い場合は移動距離が増えるため、動線を考えるうえで作業効率は低下することになり、また家族構成の減少に伴ってはスペースのムダが生まれることにつながります。
そしてフロアユニットは開き扉タイプとなっていました。
このタイプはユニット内部を好みで配置できるなど自由度が高く活用することができ、また大容量を収納できますが、奥にあるものは見えにくく取り出しが困難となり雑然となりやすいといった側面があります。
とくに高齢になると使用時の姿勢にも負担が大きくなり不便に感じることもあるようです。
After|コンパクトなI型キッチンで空間を広く
キッチンはクリナップの「クリンレディ」I型を採用しており、以前よりもコンパクトなタイプであるため室内のスペースが広がり空間の有効利用が可能となりました。
「クリンレディ」はステンレス製のキャビネットが特徴で、サビにくく汚れにくい、さらにゴキブリなどの虫が寄り付きにくいといった素材となっています。
またシンクは「流レールシンク」を装備しており、手前に流れるような勾配となっているため、水は一旦手前に流れてきますが、サイドに設けてある水路を伝わって奥側に配置された排水溝へと自然に流れます。
洗い物時に発生するごみはシンクの手前側にも溜まりやすく最終的にシンクの掃除が必要となりますが、「流レールシンク」はそれらを洗い物作業と同時に排水溝へと運ぶため、作業量の軽減と節水効果に貢献します。
フロアユニットは開き扉からスライド収納になり、奥にあるものも一目で確認することができ、出し入れがスムーズに行えるようになりました。
扉のカラーはおしゃれなバーガンディー色を採用していますが、強いアクセントとなり存在感が溢れ目を惹きます。
またコンロとシンクの距離が短くなり、動線を狭めることによって作業効率が向上しました。
なお、現在「クリンレディ」は廃盤となり、その後継として「STEDIA(ステディア)」が発売されています。
キッチンの入れ替えに伴い換気扇の位置が変わり、同時に壁と床のリフォームを行っています。
キッチンの背面の壁には汚れが付きにくく掃除が簡単なキッチンパネルを一面に貼り、その他壁と天井は白系のクロスで貼り替え部屋全体が明るくなりました。
そして床には特殊な表面コートで傷や汚れに強いウッドワンの「コンビットストライプ」を採用しています。
まとめ
機能性の高いキッチンへのリフォームは料理にかかる負担を軽減し、家事効率を向上させるため、自由になる時間を増やすことが可能です。
ただし、キッチンリフォームは家庭ごとに異なる環境に適したものを設置する必要があります。
要望する機能やデザインとともに、配置や高さ、家族が生活する動線との関係性など、また給排水の位置や電気配線の変更が伴うようなリフォームになると費用も大きくなります。
環境に最適なキッチン選びは経験豊富なプロにご相談ください。