高度成長期にたくさん作られた「団地」は、かつて都心に通勤する人たちの住宅不足を解消するためのものでした。
昭和40〜50年代に、都心から電車で1〜2時間圏内のいわゆる「ベッドタウン」と呼ばれる街に多く建てられています。
時代が移り変わってライフスタイルの多様化が進み、マンションなどが多くなったことと団地自体が老朽化したことなどから、団地は下火になり入居者のいない部屋も多くなりました。
しかし、現在は団地人気が再燃しています。子育て世代や若い世代を中心に、団地リノベーションが注目されているからです。
今回は、今話題の「団地リノベーション」ついてご紹介していきます。
団地を活性化したい側の思いと子育て世代の需要がマッチ
実は、団地の過疎化は数年前までかなり深刻な状態でした。古くなった団地は新しい入居者がなく、空き室も目立ってどんどん取り残される状態でした。そこで、団地を管理する住宅供給公社やUR都市機構が民間の企業と協力しながら推し進めたのが、「団地リノベーション」という事業です。
若い世代の「自分の暮らし方に合った住宅を実現したい」「自由に間取りや内装を変えたい」というニーズに応える形で、古い団地をリノベーション可能な住宅として販売したのです。
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また、空き室をオフィスやカフェなどに再利用する人も出てきました。このように、多様な使い方をすることで、出入りする人のコミュニケーションの場にもなり、団地は街を活性化する役割も担って新たに生まれ変わったのです。
なぜ今団地リノベーションが人気に?
では、団地リノベーションの魅力はどこにあるのでしょうか。
価格が安い
団地リノベーションの一番の魅力は、やはり価格です。築30年以上経った団地は、新築のマンションなどに比べてかなり格安で、1戸数百万円から1千万円台の住宅も販売されています。つまり、若い世代にも十分手が届く価格なのです。
間取りも内装も自由にできる
新築の場合は間取りも内装もすでに整った状態で入居しますが、中古の団地を購入してリノベーションするとなれば、間取りも内装も思いのまま。ライフスタイルや家族構成に合わせて、いくらでも自由にすることが可能です。
緑が豊かで環境も抜群
団地の良いところは、緑が豊かで団地内は道路や歩道なども整備されているということです。団地が作られた当初から子育て世代が意識されているため、子ども連れでも安心して歩くことができ、駐車場もあります。敷地に対するゆとりもあり、ちょっとした公園や緑地があるほか、十分な採光や風通しも確保されているのも、子育て世代に人気の秘密です。
整備されているのは団地内だけではありません。周囲には病院や幼稚園、スーパーなどもあり、暮らしやすさという点でも優れているのです。
近隣住民とコミュニケーションがある
さらに、以前から団地に住んでいる人たちとの交流もあります。核家族化であまり高齢者などと関わりがない子どもにとっては、近所のおじいちゃんおばあちゃんとの関わりは嬉しいものです。都会ではマンションの隣人と挨拶もしないのが当たり前でも、団地では気安く挨拶できるのも良いところです。
団地特有のレトロ感を残せる他、リノベ済みもある
リノベーションする際にはスケルトンリフォームといって、骨組みだけ残しすべて作り変えます。団地は柱ではなく壁で支えられているため、例えば小分けされている部屋は壁を取り払って大きなワンルームにすることも可能です。
リノベーションする際にすべてをフローリングにするのではなく、例えば和室をそのまま残して真四角の縁無し畳と洋風の引き戸を組み合わせれば、どこか懐かしい昭和のレトロな雰囲気を残すということもできます。
また、中にはすでにリノベーション済みの団地を販売しているところもあります。現代のライフスタイルに合ったスタイリッシュなリノベーションがされているので、自分でリノベーションする必要がない住宅です。もし、間取りなどにそれほどこだわりなどがなければ、検討するのもおすすめです。
団地リノベーションのまとめ
古い団地の魅力を活かしつつ、自分の暮らしも大切に出来る団地リノベーション。新築よりも安く緑が豊かで人との交流があり、都心のベッドタウンのため子育てするには最適な環境です。
団地というと、従来は古臭いイメージがありましたが、現在では新しい住まい方として団地リノベーションを考える人が増えてきています。
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