人生100年時代と言われる現代、若いときに建てた家で年を経ても快適に過ごすために、バリアフリーリフォームの必要性を感じている方も多くなっています。
ここでは、バリアフリーリフォームのリフォームすべきタイミングや場所、費用、助成金などについてご紹介します。
いざというときに困らないためにも、将来的に対応できるよう知識を持っていると安心ですよ。
ぜひ、バリアフリーリフォームを考える際のご参考にしてください。
バリアフリーリフォームを考える場所はここ!
バリアフリーのリフォームをする代表的な場所は、以下の5箇所です。
1. 床
- 段差をなくして跨ぐ動作をなくす
- 滑りにくいコルク材などに変更し転倒防止をする
2. 室内ドア
- ドアの取っ手をハンドルタイプにして少ない力で開けやすくする
3. 階段
- 傾斜を緩やかにして動作を補助する
- 踊り場を設けて“ワンクッション” を作る
4. 浴室やトイレ
- 暖房器具を設置することで血圧の急な上昇を防ぐ
- 手すりをつけて動作を補助する
5. 廊下
- 幅を広げて車椅子が通れるようにする
- 手すりをつけて動作を補助する
この他にも、寝室とトイレが離れている場合はトイレの場所を近くする、車椅子が通れるようにドアを引き戸にするなど、各家庭の状況によって対応が必要です。
バリアフリーリフォームのタイミングはいつ?
バリアフリーリフォームは、必要になってから考える人も多いのですが、実はそれでは工事中も不自由さを我慢しなければなりません。
その時になって慌てないようにするには、早めに準備しておくことが大切です。
とはいえ、各家庭によって事情や状況が異なるので、これが正解という形は残念ながらありません。
例えば、手すりなどを早めに取り付けても不要になり、かえって暮らしにくくなってしまうこともあります。手すりは利き手とそうでない手のどちら側に必要になるか分からないからです。
ですが、居室や浴室の段差などは、ほぼ必要になると考えて、早めにリフォームすることをおすすめします。
バリアフリーリフォームの費用はどれくらい?
バリアフリーリフォームは、規模によって金額も異なります。
ちょっとした手すりの設置や段差解消のミニスロープ設置なら、DIYでも可能なので数千円で済むこともあります。
ですが、水周りの移動や階段などを工事するとなると数百万単位でかかることもありますので、早めに計画を立てておくことが肝心です。
一般的なリフォーム費用の目安
室内ドアを引き戸に変更 | 10万〜15万円程度 |
階段の手すり設置 | 5万〜15万円程度 |
階段を1〜2段増設 | 20万〜50万円程度 |
階段に踊り場を作るなどデザイン変更 | 20万〜110万円程度 |
浴室に暖房器具を設置 | 10万〜20万円程度 |
和式トイレから洋式トイレへ | 20万〜60万円程度 |
トイレにL字型手すりを設置 | 5万円程度 |
バリアフリーリフォームで受けられる補助金
リフォームにはお金がかかりますが、要介護保険制度で認定されていれば、一定の補助金を受けることが可能です。
要支援または要介護1〜5と認定された人が住む住宅は、住宅リフォームにかかる費用のうち最大で18万円までを補助してくれます。
リフォームが具体的になったら、ケアマネージャー(介護支援専門員)などに相談してみましょう。
この他にも「高齢者住宅改修費支援制度」や「障害者住宅改造費助成制度」などもあるので、自治体に問い合わせてみてください。
バリアフリーリフォームで将来の安心を手に入れよう!
バリアフリーの基礎として、バリアフリーリフォームの場所・タイミング・費用・補助金についてご紹介しました。
国勢調査によると、現在では3世帯に1世帯に高齢者がいる世帯となっています。
リフォームするなら、デザインだけでなく、ぜひ「高齢者が住む」ことを考えて計画しましょう。