リフォームで仮住まいが必要になるのは、大規模リフォームを行うときです。
長期に渡ってキッチンや風呂場などの水回りが使えない、居住スペースがないというときは、数ヶ月間仮住まいを考えることになります。
今回は、仮住まいの選び方や仮住まい中の荷物などについて説明します。
大規模リフォームを考えている人は、ぜひ読んでみてください。
建て替え時の仮住まいの選び方
1週間程度ならホテルに泊まることも可能ですが、数ヶ月に及ぶとなると費用がかかるので賃貸物件を探すことになるでしょう。
賃貸物件には、賃貸住宅、UR賃貸住宅、ウィークリーマンション、マンスリーマンションなどがあります。
例えば4人家族で3LDKを借りた場合の初期費用の目安は以下になります。
賃貸住宅
敷金(×2ヶ月)=22万円
礼金(×2ヶ月)=22万円
仲介手数料11万円
合計77万円 ※敷金半額の11万円は退去時に返却
マンスリーマンション
入居予約金=2万円
契約時諸経費=2万円
合計64万円
UR賃貸住宅
敷金(2ヶ月)=20万円
合計40万円 ※敷金20万円は退去時に返却
賃貸住宅は長く住むことが想定されているため、ペット可能であったり間取りが豊富なことなどがメリットです。
物件数も比較的多いので選びやすいでしょう。
しかし初期費用が高く短期契約を受け付けていない場合もあります。また、敷金は全額返金されないこともあります。
ウィークリーマンションやマンスリーマンションは敷金・礼金がなく光熱費込みの場合が多いですが、単身者向けが多いためファミリータイプは割高です。
UR賃貸住宅は礼金や仲介手数料がなく、元は公営住宅のため家賃も安めで節約できます。
ただし、人気が高いので空きがないと入居できません。
仮住まいに置けない家具や荷物
仮住まいはできるだけ本来の家の生活圏内にしたい人が多く、希望通りの物件が見つかるとは限りません。場所的に良い物件が見つかったとしても、本来の家より手狭な場合、家具や荷物が入り切らないことがあります。そんな時は、以下の2つの方法があります。
トランクルームを利用する
トランクルームはコンテナボックスタイプとマンションタイプがあります。コンテナボックスは屋外に置かれたコンテナ内のスペースを借りるものです。マンションタイプはマンションの一室や倉庫が仕切られた空間に預けることができます。
コンテナタイプは車で出入り口まで荷物を運べるという利便性があります。一方マンションタイプは屋内なので、収納物の劣化を防げます。それぞれ地域やサイズによって価格が変わってくるため、よく比較しましょう。
引越し業者の保管倉庫を利用する
引越し業者の中には建て替えプランを用意していて、専用の保管倉庫に長期で預かってくれるところもあります。ただし、預かってもらえないものもあるため、見積もり時には必ず確認が必要です。
リフォーム時の一時引っ越しにかかる費用
リフォーム中の一時引っ越しの際、家賃以外でかかるのは主に運搬費用です。仮住まいへの移動時と、元の住居に戻るための最低2回かかります。ちなみに家族4人が市内の仮住まいに引っ越す場合の相場は、約10万円〜です。つまり、必ず元の住宅に戻るので合計20万円以上かかるということです。
また、トランクルームや保管倉庫を契約する場合には、仮住まいの他に保管場所への移動運賃も見積もられます。引越し業者の建て替えプランの場合は荷物の量によって料金が異なるため、個人でトランクルームを借りる場合と建て替えプランを利用する場合のどちらが安く済むかは、条件次第となります。
リフォーム時の一時引っ越しのまとめ
リフォーム時の仮住まいは、場所・費用・広さなどが条件になってきます。それぞれのメリット・デメリットをよく比較して、自分に合った仮住まいを探すことが重要です。
また、仮住まいに物が収まりきらない場合は、引越し業者の建て替えプランやトランクルームを利用すると便利です。ただし、こちらも量や運搬費など条件によって費用は異なります。
リフォーム時の一時引っ越しの際にかかる費用は、基本的に仮住まいにかかる費用・往復の引越し費用です。さらに収納スペースを借りるなら、賃貸料金や運搬費がかかります。
これらを書き出してよく考え、リフォーム時の引っ越しを賢く行うのがおすすめです。