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入浴研究の第一人者がおススメする「疲労回復に最適な入浴法」とは?

2019年1月29日

「お風呂・温泉の医学的効果」について20年にわたって研究し、のべ3万8千人を調査してきた入浴研究の第一人者がおススメする「疲労回復に最適な入浴法」の紹介です。

アスリートも注目する温冷交代浴

近年、疲労回復に効くということで話題になっている入浴法が「温冷交代浴(交互浴)」ですが、これは読んで字のごとく、お湯と冷水のお風呂に交互に入るというものです。
ヨーロッパでは温泉療法のひとつとして行われてきましたが、最近ではアスリートの疲労回復の手段としても採用されています。

温かいお湯に浸かることによる「血管の拡張作用」と、冷たい水に触れることによる「血管の収縮作用」。
この血管の拡張と収縮を繰り返すことで、血流がよくなり、体内に発生した疲労物質の減少をもたらすとされています。
また、リラクゼーション効果もあり、自律神経失調症の予防にも効果が期待されています。

しかし、温かいお風呂と冷たい水風呂に交互に入るのは、一般家庭では難しいでしょう。
また、水風呂は体への刺激も強いので、注意が必要です。

そこで、一般の家庭でも実践できる温冷交代浴の方法を紹介します。

家でも手軽にできる!温冷交代浴の方法


まず軽く「かけ湯」をして、体をお湯に慣らしてください。
その後、40℃のお湯に3分間、肩まで全身浴で浸かります。
そして、30℃程度のぬるま湯を手足先にシャワーで30秒ほどかけましょう。

以上を、3回繰り返します。

最後はお湯にさっと浸かって体を温め、お風呂から出ます。

30℃は「冷たい水」というより「ぬるま湯」ですが、10℃の違いでも十分に交感神経が刺激されます。

また、水風呂に全身を浸けなくても手足の先にかけるだけでも大丈夫です。
冷水風呂の寒冷刺激は体への負担が強い場合もあります。急に冷水に全身を浸けることで急激に血圧が上昇し、不整脈や心筋梗塞、脳卒中といった命に関わることが起きる可能性もあります。

健康な身体を維持するためには、日々のセルフケアが大切。
お風呂の入り方を工夫して、しっかり疲れを解消しましょう。

この他、目の疲れ・肩こり・腰痛・冷え性・「温泉の正しい入り方」・「健康美肌になる入浴法」など、現代人の体をケアする入浴法が満載! ぜひチェックしてみてください。

早坂信哉・著「最高の入浴法」書籍概要


書名:『最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査してきた医者が考案』
仕様:四六判(188×130mm) / ソフトカバー /208 ページ(2C)
定価:(本体1,400円+税)
発売元:株式会社大和書房
最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案

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