最近では、和室のリラックス効果や機能性が見直され、洋室から和室にリフォームする人が増えています。和室なら、座布団を移動させれば座ったり寝転がったりする場所も自由だし、冬はこたつを出すなど団らんの変化も楽しめますよね。
でも、洋室を和室にリフォームするには、具体的にどこまでやるかによっても総合的にかかる費用が変わってきます。
そこで、この記事では洋室を和室にリフォームする際の場所別の費用相場をご紹介します。自分のイメージ通りのリフォームを実現するために、ぜひお役立てください!
洋室を和室に変更する具体的な場所
洋室を和室に変更する際の具体的な場所は、以下の5つです。
- 壁
- 天井
- 床
- 収納
- 入り口
壁と天井はクロスを使うリフォームになるため、ここでは同じくくりとしてご紹介します。
壁・天井をリフォームする
和室の雰囲気を大きく左右する壁は、クロスを和風のものにする場合と、珪藻土や漆喰・聚楽などの塗り壁にする場合があります。
クロスには様々な和風の色柄があるので、比較的安価に和風な部屋を演出できて便利です。和室の壁紙についてもっと詳しく知りたい方は、「和室の壁紙の張り替えはどんなものがいい? 費用はどれくらい?」を併せてお読みください。
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塗り壁は古くから日本の住宅で使用されている壁です。調湿効果や調温効果・脱臭効果が高いので、季節の変化が激しく湿気の多い日本の風土によく合い、一年を通して快適に過ごせます。最近では健康ブームの影響もあって、天然素材の塗り壁が見直されています。
また、漆喰は塗り方次第でカフェ風に演出できるなど、おしゃれな壁としても人気です。
材料費用と施工費用を併せると、珪藻土にする場合の費用相場は、1㎡あたり2,000〜8,000円程度。聚楽の場合は、1㎡あたり1.600〜3,000円程度です。漆喰の場合は工程がかかるため、1㎡あたり2.600〜7,000円程度と割高です。
6畳間の壁をリフォームすると考えると、以下のようになります。
壁の材質 | 材料費用+施工費用 |
クロス | 約4〜10万円 |
聚楽 | 約5万〜10万円 |
珪藻土 | 約6万〜20万円 |
漆喰 | 約8万〜20万円 |
価格は左官屋やリフォーム業者によっても異なるので、複数から見積もりを取ると良いでしょう。
フローリングから畳へリフォームする
フローリングから畳にする際は、フローリングを剥がして畳を入れる場合と、元のフローリングの上から畳を敷く場合の2パターンがあります。
フローリングを剥がして畳を入れる場合は、フローリングの撤去費用や新規の畳の費用などがかかります。新規の畳は使用する素材などでグレードが異なりますが、撤去費用などを含めたおおよその費用相場は6畳間で15万円〜です。
元々のフローリングの上から畳を敷く場合は、畳の費用と施工費だけになるので、6万円〜となります。
クローゼットから押入れにリフォームする
洋室を寝室の和室としてリフォームする場合、押入れは布団をしまう大切な収納です。クローゼットから押入れにする際の費用相場は、襖も含めて約2万円〜5万円程度です。
ドアから引き戸にリフォームする
開き戸から引き戸に変更する場合は、ドアの撤去費用のほかサッシや金具などの取付けなども必要なため、約20〜40万円です。
ただし、ドアを和室に合うものに変更するだけでも雰囲気は変わるので、そこまでこだわらなければ3万円程度で収まります。
洋室の一部を和のしつらえにする
最近は、洋室をまるごと和室にするのではなく、リビングの一角に和室をしつらえる方法や、リビングと和室の境目をなくして一体型にする方法も人気があります。
リビングの一角に和室を設える方法としては、小上がりの和室を設える・フローリングに琉球畳を埋め込むなどです。和のくつろぎ空間を取り込んだスペースは、小さな子どものお昼寝スペースや来客用など多目的に使える上、お部屋のアクセントにもなります。畳の下を収納にして、収納を増やすのも人気です。
また、フローリングと畳の段差をなくしてフラットにすれば、開放的な広々空間も作れます。
洋室を和室に変更するリフォームのまとめ
洋室を和室に変更する際の費用相場は、天井・壁・床・収納・ドアのすべてをリフォームすると考えると、約50万円〜です。
また、畳や壁の材質やグレードによっても、価格はかなり異なります。
ただし、一部分をリフォームするだけでもかなり和の雰囲気になります。安く抑えたい人には、壁のクロスを張り替えて、フローリングを畳にするだけの簡単リフォームもおすすめですよ。