給湯器の耐用年数は10年程度といわれています。
10年を経過した給湯器は部品がないことも多く、修理を行うよりも交換することが多くなります。
給湯器は非常に高額なものであるため、交換するとなると工事費を含め負担が大きくなります。
そこで、できるだけコストを抑えたいということから、機器のみを購入してDIYで交換を行う人も少なからずいるようです。
給湯器の交換作業は、解体することができれば、基本的にその逆に向かって接続していく作業となるので不可能ではありませんが、しかし実際にDIYで行うためには多くの問題があるのです。
給湯器の交換をDIYで行うよりもプロに依頼したほうがよい理由について解説いたします。
給湯器交換の手順について
給湯器の種類は大きく「ガス」「電気」「石油」の3種類ですが、いずれもそれほど難しい接続構造となっているわけではありません。
おもに給水配管と給湯配管、追い炊き配管、リモコン線、電源、およびガス、電気、石油など種類によって変わる燃料配管です。
これらすべての配管から既存の給湯器を取り外し、新規の給湯器と接続し直す作業となります。
ただし配管によっては著しい劣化によって簡単に取り外せないものもあり、その場合は切断のうえジョイント部材を使ってつなぎ合わせるなど、専門的な道具や知識が必要となります。
給湯器交換をDIYで行うメリットとデメリットについて
給湯器の交換をDIYで行った場合のメリットとデメリットについて見てみましょう。
メリット
交換に必要となる費用は機器の費用だけで、交換費用を削減することができます。
DIYで交換する最大の目的はコストをできるだけ抑えるということになるでしょう。
デメリット
接続不良があった場合、不具合が発生するリスクがありますが、燃料を扱う機器だけに大きな事故につながるケースも考えられます。
近隣にまで被害が及ぶことがあると重大な責任を問われることになるでしょう。
また電気配線やガス管の施工は有資格者でないと施工できないことが法律によって定められており、無資格者による施工が発覚した場合は罰金などの罰則を受けることがあります。
その他、プロより交換に時間がかかることや、交換に必要となる道具を一式揃える必要があることなどはデメリットといえます。
給湯器交換をプロに依頼するメリットとデメリットについて
続いて給湯器の交換をDIYで行った場合のメリットとデメリットについて見てみましょう。
メリット
プロに依頼すると専門的な知識、あるいは資格を持っている人が交換を行うため、接続不良による事故などのリスクを心配する必要がありません。
なによりも安心と安全を得ることができるという点が最大のメリットといえます。
配管が朽ちていたり破損していたりするようなケースでも、プロであれば専用の道具と接続部材を使い簡単につくり替えることが可能です。
イレギュラーな状況が起こったとしても、どうにか対応することができるでしょう。
また給湯器を交換するにあたり、どのような機器が住環境に適しているのかなど、プロならでは適切な提案を受けることができます。
その他、交換は数時間で終了するため交換後はすぐに給湯器の使用が可能ということや、工事保証が付くことなどがメリットといえます。
デメリット
給湯器の交換をプロに依頼すると機器が高額であるためコストが大きくなりがちである点です。
しかし一方では安心と安全に対する対価ということでもあります。
また業者の選択を誤ることはリスクとなる場合があり、高額請求を受けたり、施工不良があったりすることなどは注意が必要です。
数社から見積もりを取り、対応などから総合的に判断して業者の選択を行うことも重要な作業となるでしょう。
まとめ
給湯器の交換はそれなりのコストが必要となりますが、生活を送るうえで安心して安全に使用するためにはプロに依頼することが最善といえます。
まして交換完了後に不具合が発生してプロに依頼し直すようなことになれば本末転倒です。
給湯器の交換が必要となった場合は、ぜひ優良な業者を選択して依頼することをおすすめいたします。