トイレは毎日家族が必ず使う場所なので、リフォームは絶対失敗したくないですよね。特に健康を管理する場所でもあるため、改善するためにリフォームしたのに不便になるのは本末転倒です。
そこで、トイレリフォームでよくある失敗例を知って失敗を回避し、リフォームを成功に導いてください!
トイレのリフォーム失敗例
サイズを間違えた!
トイレリフォームで一番多いのは、便器のサイズが大きすぎたという失敗例です。カタログやショールームで見ると、スタイリッシュなデザインに惹かれて決めてしまいがちです。
また、はじめてトイレのリフォームをする人は、トイレのサイズなんてどれもそう変わらないと思っているのではないでしょうか。
しかし、トイレの便器にはある程度決まった複数のサイズがあります。実際に和式から洋式に変更したある公共施設では、座ると膝がドアについて窮屈になってしまったという例もあります。
ドアの開き方を考慮しなかった!
普段、ドアが開く方向を気にしている人はあまりいないかもしれませんが、トイレとなると話は別です。狭い空間で内向きに開くドアにしてしまった場合、スリッパを置くスペースがなくなったり、自分の体が邪魔をして充分に開いたりすることができません。
また、仮にスペースを確保できたとしても、高齢者がいる家庭では内向きのドアはおすすめできません。万が一、中で人が倒れた場合はドアが邪魔になって開けられない可能性が高いからです。
床材の選択を誤った!
トイレの床をおしゃれな雰囲気にしたいと、無垢材のフローリングや大理石にする人がいます。しかし、トイレは湿気が多く水や尿ハネなどがあり、こまめに掃除しても水分の吸収に追いつかず、染みができたり変色してしまうといった失敗があります。
トイレットペーパーの設置ミス
意外と多いのが、トイレットペーパーホルダーの位置のミスです。便器や手洗い場の位置は決めるのに、ペーパーホルダーの位置は元のままにしてしまったせいで、使いづらくなったというのはよくある失敗です。
タンクレストイレが流れにくい
見た目がおしゃれで様々な機能がついたタンクレストイレは、昨今ますます人気です。しかし、タンクレストイレはタンク式のトイレと水を引く仕組みが異なるため、水圧が足らずにトイレが詰まりやすいといったデメリットがあります。
手洗い場を設置したら狭い
タンクレストイレにする際に、衛生面から手洗い場を設置する人は多いでしょう。手洗い場も、タンクレスの普及に伴って、よりコンパクトな商品も増えてきました。ただ、よく図って設置したつもりなのに、実際に使ってみたら想像以上にトイレの中が狭くなってしまったということがあります。
トイレリフォーム 成功のポイント
個室と便器の大きさを確認しておく
トイレのサイズは、便器だけでなく個室の大きさも把握する必要があります。戸建の場合は0.75〜1畳タイプが標準で、マンションなどは0.4〜0.5畳タイプのものが多いです。
便器サイズの目安
小型 | レギュラー(標準) | エロンゲート(大型) | |
タンクあり | ― | 高さ100×奥行80×幅40 | 高さ100×奥行×110幅40 |
タンクなし | 高さ50×奥行65×幅39 | 高さ50×奥行70×幅39 | 高さ50×奥行110×幅39 |
※単位:cm
※メーカーによって多少異なります。
奥行きは、便器の先端からドアまで最低でも40cm以上のスペースが必要です。
外開きのドアを選択する
内開きのドアは、失敗例でも述べたように内側のスペースが必要なことと、人が中で倒れた時に開けられなくなる可能性があります。
そのため、トイレのドアは外開きにすることをおすすめします。
床材は撥水性や防汚性にする
トイレの床材は、撥水性がありお手入れも簡単なクッションフロアが主流です。もしデザインなどにこだわりがある場合は、撥水性の塗料を塗るなど工夫する必要があります。
動線を考える
リフォームする際に便器の大きさが変わる場合や手洗い場などを増設する場合があると思います。そんなときは、トイレットペーパーホルダーやタオル掛けの位置にも注意しましょう。
水圧を確認する
給水管から直接水を引く仕組みのタンクレストイレには、ある程度の水圧が必要です。戸建ての2階以上や集合住宅の高層階などは水圧が低くなり、設置しにくい場合があります。設置したいトイレの水圧が十分にあるかどうか、業者さんなどに前もって測定してもらうと良いでしょう。
スペースにプラスして人の動きを考慮
手洗い場を設置するには、実際の手洗い場のサイズの他に、人が前に立って使うスペースの確保が必要です。よく、商品のサイズだけ図ってスペースに入るからと設置する人もいるのですが、実際は前に立って手を洗う動作が入るため、便器との距離なども考える必要があります。
失敗しないトイレリフォームのまとめ
トイレリフォームを成功させるには、以下6つのポイントを押さえることが重要です。
- 個室と便器のサイズのバランス
- ドアは外開き
- 床材は撥水性や防汚性の物を選択
- ペーパーホルダーやタオルかけは動線を考えた設置
- 水圧の確認
- 手洗い場は奥行きプラス動作
リフォームした後から後悔しないためにも、上記ポイントを押さえて素敵なトイレに変えましょう!
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