2世帯になった際に、キッチンがひとつでは何かと不便ですよね。
世帯の数だけライフスタイルや使い方などがあり、世帯が異なればキッチンの使い方も異なるのが当たり前です。
毎日使う場所だからこそ、気兼ねなく使いたいもの。そこで浮上してくるのがキッチンの増設です。
ここでは、2階にキッチンを増設する際のポイントや、費用相場をご紹介します。
この記事を読めば、2階にキッチンを増設する際の具体的な計画が立てやすくなりますよ。
2階にキッチンを増設する際の5つのポイント
キッチンを作る際には、水やガス、スペースのことなどを考える必要があります。
なぜなら、それに関連して費用も大きく変わってくるからです。
- 場所とスペース
- 配管経路
- 給湯器
- ガス
- 窓との関係
1.場所とスペース
キッチンの設置場所としては、フローリングやクッションフロアが最適です。
床材が畳や絨毯の場合、固定や防水などを施すための工事が必要となりますが、元々フローリングやクッションフロアの室内なら工事の必要はありません。
スペースは通常のシステムキッチンの場合、180cm以上が必要です。
また、配管などのしやすさから、背面は外壁に面した場所を確保するのが一般的と考えます。
2.配管経路
1階キッチンの真上など、配管の距離が近ければ、給排水管工事の費用が抑えられます。
反対に距離が遠くなるほど配管を延長する必要があり、工事費がかさみます。
配管の延長工事がしにくい場所の場合、10〜30万円程度の費用が追加されるため、特にこだわりがない場合は1階キッチンに近い場所が良いでしょう。
3.給湯器
給湯器は既存のキッチンと同時利用することになるので、今までの容量だとお湯の出が少なくなる可能性があります。
既存の給湯器の容量が20号以下の場合は24号に交換するか、または2階専用の給湯器を追加するのがおすすめです。
給湯器の寿命は約10年なので、もし10年以上お使いなら、これを機に大きな容量のものに交換するのも良いかもしれません。
4.ガス
キッチンの増設は給湯器やガスコンロが増えるため、ガス工事も必要となりますが、ガスに関してはガス会社が行います。
プロパンガスの場合ならほとんどが無料ですが、都市ガスの場合は2〜3万円程度かかるようです。
5.窓との関係
キッチンには採光のための窓が欲しいと思いますが、設置場所によっては窓の大きさが異なる場合があります。
窓のサイズを変更するには内装工事が伴うため、設置場所を決める際には窓の大きさや位置なども考慮に入れましょう。
気になる費用相場は?
気になる費用についてですが、費用は大きく分けてキッチン設備(商品)・取付工事・給排水管工事・内装工事・諸経費に分けられます。
それぞれの費用相場は以下の通りです。
工事名 | 費用相場 |
キッチン設備(商品) | 10〜60万円 |
取付工事 | 10万円程度 |
給排水管工事 | 10万円程度 |
内装工事 | 12万円〜 |
諸経費 | 4万円程度 |
なお、内装工事には改装作業や電気配線・換気扇工事・キッチンパネルの取り付けなど基本的なものが含まれます。
最低限でも50万円以上はかかると見て良いでしょう。
また、先述したように配管工事は場所によって10〜30万円程度の差額が生じることがあります。
システムキッチンとミニキッチンの違い
使う人が1番こだわりたいキッチン設備ですが、商品には様々なものがあります。
その中でも、システムキッチンは通常の調理が十分に行える設備なのに対し、ミニキッチンやコンパクトキッチンはお茶を用意できる程度の、補助的な役割の設備です。
設備名 | 設備内容 | 本体価格 |
システムキッチン | コンロ数3つ以上
必要スペース180cm以上 |
20〜60万円程度 |
ミニキッチン | コンロ1〜2つ
狭いスペースでも設置可能 |
10〜30万円程度 |
毎日炊事をする場合、コンパクトキッチンやミニキッチンでは十分な調理は難しいでしょう。
システムキッチンについては、以下のページで詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
・憧れのシステムキッチン!メーカーごとの特徴やグレードをご紹介
・【2019年】最新のおすすめのシステムキッチン12選
2階にキッチンを増設してストレスなく暮らす
キッチンを2階に増設するには、以下の5つのポイントを抑えることが重要です。
- 場所とスペース
- 配管経路
- 給湯器
- ガス
- 窓との関係
また、費用相場は配管工事によって10〜30万円程度の差がありますが、最低で見積もっても50万円程度になります。
今回ご紹介した5つのポイントや費用相場を考慮に入れ、納得のいくリフォームを実現してください!