岡山県在住のTさんがリノベーション物件を購入したのは、2013年3月のこと。
それから8か月後、突然リビングの床が盛り上げり始めました。
いったい何が原因なのでしょう。
はたまた修繕費はどうなるのでしょうか。
そこで、Tさんによる「実録!リノベーション物件失敗日記」をお届けしましょう。
これからリノベーション物件を購入しようと思う方、また床をフローリングにしたい方はぜひ今後の参考にしてください。
メリットだらけの床暖房付き一戸建てリノベーション物件を購入
- 足元からポカポカ、からだの芯まで温まる
- 輻射熱で空気を汚さず健康的
- 暖房器具が露出せず、お部屋が広く使える
- ガス温水式だから経済的
メリットだらけの床暖房付き一戸建てリノベーション物件を購入し、はや5年。
あってもなくてもどちらでもいいわ、と思っていた床暖房ですが、実際に使ってみると、やっぱりいい!!
冬でも床にゴロゴロできるし、スリッパなしでも過ごせるし。
なにより、人が来たときに「え?これ、床暖房?いいなぁ〜」と、こちらが言わずとも気が付いてくれ、羨望の眼差しを向けられたときの喜びはひとしおです。
そんなわけで、まだ中学生と高校生だった子どもたちも床暖房を満喫すべく、ポカポカ温かい床に直接座って「床卓球」なる遊びをしていました。
文字通り、おもちゃの卓球ラケットで、床をテーブル代わりにして打ち合うという、おそろしく単純なものです。
ときどき私も加わり、インナーマッスルを鍛えていました。
効果はなかったけど。
購入から8か月、フローリングの床が盛り上がってきた!
「あれ、なんか床が変…」
床の異変に気が付いたのは、インナーマッスルのことなど忘れかけた頃、購入から8か月ほど経っていたでしょうか。
3月に移り住み、その年の冬、床暖房を付けて床卓球で遊んでいたときのことです。
少し、フローリングが盛り上がっていることに気が付きました。
最初は気のせいかと思って1か月ほど放っておきましたが、その膨らみは徐々に大きくなっていきました。
大袈裟ではなく、放物線の弧を描くように膨らんできたのです!
高さ的には推定1〜2センチくらいですが、手で触っても、緩やかに膨らんでいることがわかりました。
一番の心配は「修繕費はどうなるの?」
どどどどどどどうしよう…
怒涛のように鳴り響く鼓動。
真っ先に頭の中に浮かんで来たのは修繕費のことでした。
何百万円とかするのかな…
まだ1年も経ってないのに…
やっぱり新築にすべきだったのかな…
なにが小春日和のような温かさよ!
ガス爆発して大火事になるがな!
いや、ガス漏れによる一酸化炭素中毒か⁉︎
あの営業マン、これからは新築よりリノベですよ、奥さん!このおしゃれな物件は奥さんにぴったりですよ、奥さん!奥さん!!奥さ〜ん!!! とか言ってたくせに…
泣きたい気持ちは次第に怒りに変わっていきました。
たどり着いた結論は「私には非はない!」でした。ビタ一文払うもんですか!
強い怒りの気持ちを持って、早速営業マンに怒りの電話を入れました。
「床下で何が起きているんでしょう!ガス爆発とか怖くて眠れないんですけど」
30センチ×1メートルの合板フローリングをそっくり入れ替え
翌日、ヨボヨボしたおじいさんと孫みたいな、見るからに頼りない2人の男性がやって来ました。
問題のリビングではなく、隣の和室の畳をはぎ取って、床下からもぞもぞ潜って調べてくれました。
予想通り「わからん」の言葉を残してそそくさと帰って行きました。
そして、次の日、頼もしい大工さんが数人来てくれて、本格的修理が始まりました。
結局、盛り上がった部分を30センチ×1メートルくらいごっそり切り取り、その部分のパネルを入れ替えてくれました。
原因は不明だったか、説明されたか、今となっては全く覚えていません。
とにかく床が平らになり、床暖房もなおりました。
新しくはめ込んだ板が妙に白くて違和感がありましたが、数日後「板目を馴染ませる職人さん」が来てくれ、木目とか絵の具筆で描いたり、釘の部分を小さな板で馴染ませてくれたりして、魔法のように修理の跡形を消してくれました。
当然ですが、タダでした。

きれいになった現在のリビング
あれから5年。上の娘は社会人、下の息子は県外の大学へ。
家族がリビングに集まることはめっきり減り、年に数回の来客時以外は、床暖房をつけることもなくなりました。
18畳のリビングとダイニングに付いている床暖房は、今では私の足の裏だけ優しく温めてくれています。
自然素材でできてるフローリングは曲がるもの
フローリングは木でできているため、乾燥したり湿気ると反る性質があります。床暖房の場合、特に乾燥を見越して厚めの材質を使用したり施工を行うのですが、建築会社の技術が未熟だった可能性は否定できませんね。
「フローリングは曲がるものですから…」と、問題をやり過ごす業者も多くいますが、幸い、Tさんの選んだ建築会社は良心的だったよう。
もし、施工業者が対応を渋るようなら、「現状の写真をとって、国民消費者センターに相談します」と感情的にならずに申し出てみてください。施工業者は快適で住みやすい家を提供する義務がありますので、ほとんどの場合はすぐに修繕に応じてくれます。
イワタニ山陽株式会社
広島北営業所・所長 西田哲さん