フローリングが「盛り上がり」や「浮き」を起こす原因とその対策?

フローリングは「盛り上がり」や「浮き」などの症状が現れると、暮らす人の生活に支障をきたすことがあります。
例えば、音鳴りや建具の動作不良、あるいは歩行感の異常やつまずきなどが挙げられるでしょう。
これら症状が起こるのはさまざまな原因が考えられ、またその原因を解明することで対処方法も変わります。
フローリングの「盛り上がり」や「浮き」が起こる原因と、原因ごとの対処方法について解説したいと思います。

フローリングの盛り上がりや浮きが起こる原因とは?

フローリングの盛り上がりや浮きが起こる原因はさまざま考えられます。
おもにフローリング本体に原因がある場合と、他からの影響を受ける外的な原因による場合があります。
それぞれの原因について見ていきましょう。

フローリング本体の原因とは?

フローリングの盛り上がりや浮きが起きるフローリング本体の原因とはおもに次のようなことが考えられます。

フローリングの伸縮

フローリングは木でつくられていることから、湿気によって伸縮を繰り返します。
とくに湿気の多い環境では水分を含み膨張することがあります。
フローリングどうしのジョイント部分は凸と凹をかみ合わせる「サネ構造」となっており、お互いに膨張すると「突き上げ」が発生するのです。
双方から著しい「突き上げ」が発生すると、その部分が盛り上がる現象が起こります。
ただしフローリングを含めた木製建材は、湿気の影響を受けて伸縮することは避けられないため、許容範囲の動きは考慮しておくことも重要です。

フローリングの劣化

フローリング本体は塗装やワックスで守られていますが、紫外線や汚れ、水分などで劣化します。
劣化は表面から徐々に進行し、色あせや塗膜の剥がれ、そして面材の浮きなどが起こります。
このケースでは劣化が進行する前に、こまめなお手入れや定期的なメンテナンスをすることが重要といえるでしょう。

外的な原因とは?

フローリングの盛り上がりや浮きの外的な原因のなかから、いくつかをご紹介いたします。

床下環境、下地の影響

床下の環境が悪く湿度の高い状況が続くと、下地の木材などは吸水します。
すると徐々に膨張して下地とフローリングで接着不良を起こしたり、フローリングにまで水分が及んだりするなど、さまざまな影響を与えます。
また木材が腐ることがあると、たわみが生じ、床が沈むこともあるため注意が必要です。

漏水

戸建ての床下やマンションの2重床など、フローリングの下には水道配管が通っています。
漏水が起こると土台など周辺を激しく濡らし、接着不良を起こしたり、下地材やフローリングの膨張を誘発したりするなど、さまざまな不具合につながることがあります。

施工不良

施工不良もフローリングの盛り上がりや浮きの原因になります。
例えば、下地にゴミが残った状態で接着剤を塗布した場合は、接着不良を起こし剥離してしまうことがあります。
また下地面に凹凸があり解消しないままフローリングを施工すると、仕上がりにも凹凸が反映される場合などもあります。

フローリングの盛り上がりや浮きが起こったときの対処法とは?

フローリングに盛り上がりや浮きが起こったときは、まず原因を特定し状況に応じた対処を実施することが重要です。
原因別の対処法を簡単にご紹介いたします。

フローリングの伸縮が原因の場合

症状が軽いなら乾燥状態になったときに安定する可能性もあります。
また浮いている部分を釘やビスで下地に固定し、釘頭やビス頭をパテで埋め、補修して隠す方法も可能です。
ただし、その後も反発する力が強いようなら、釘やビスを押しのけて再び盛り上がる可能性もあり、その場合は張り替えを検討することになるでしょう。
なお床暖房を採用している場合は、床暖房のほうに不具合を起こすことがあるため釘やビスを打ち込んではいけません。

フローリングの劣化が原因の場合

フローリングの劣化が進行しているなら、張り替えを検討するほうがよいでしょう。
状況によっては、塗膜を削り再塗装することもできます。
ただし日ごろから、こまめな掃除や定期的にワックスをかけることで、劣化の進行を遅らせることを意識しておくほうがよいかもしれません。

床下環境が悪いことが原因の場合

下地を含めたフローリングの張り替えを検討する必要があるでしょう。
また床下の湿度が上がらないよう、防湿シートの施工をするなど根本的な解決を図ることも必要です。

漏水が原因の場合

下地を含めたフローリングの張り替えを検討する必要がありますが、まずは水道配管の修理が必要です。
水道配管が劣化しているなら他の部位でも起こる可能性があるため、全体的にチェックをし、必要に応じて交換するなどの処置をするのもよいでしょう。

施工不良が原因の場合

施工不良が原因だと特定されれば、施工会社の責任で手直しをすることになります。
まずは施工会社に相談して、原因を明らかにしたうえで必要な方法で対応を依頼するとよいでしょう。

「フローリングの盛り上がり」まとめ

フローリングの「盛り上がり」や「浮き」の原因はさまざまですが、なかでも湿気による影響が大きく関わっていることがおわかりいただけたと思います。
ということは湿度を高めない環境づくりが予防として効果的といえます。
フローリングに限らず建物にとって湿度は大敵で、換気をするなど湿気を逃がすことを意識して行うことが重要です。
マイホームの寿命を適切に維持するためにも、湿度調整をしながら快適な環境づくりを心がけましょう。

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