玄関は家の顔であると共に、家に出入りする大切な場所です。
古くなった玄関ドアを素敵にリフォームしたり、防犯性の高いドアにして安心して暮らしたいですよね。
玄関リフォームと一口に言っても、その目的によってリフォームする部分も価格も大きく変わります。
今回は、玄関リフォームと玄関ドアのリフォームについて解説します。
玄関をリフォームする目的とは?
玄関をリフォームするとなった時、どんな目的でするのかによって、工事の規模が変わってきますよね。
また、ドアだけをリフォームしたいのか、玄関の全体をリフォームしたいのかによって価格も変わります。
玄関リフォームの目的には、次のようなものがあります。
- 古くなったドアを取り替えたい
- 引き戸を防犯性の高いものに替えたい
- 断熱性のあるドアに替えたい
- 車椅子が入る幅が必要なため、片引き戸から両引き込み戸にしたい
- 上り框を低くして高齢者向けに替えたい
- 玄関を広くしたい
- 玄関の内装を替えたい
などなど
例えば、引き戸は左右どちらかにスライドさせて開けるタイプが一般的ですが、車椅子を入れるためには2枚の扉とも壁に収納できる「両引き込み戸」が便利です。
また、高齢者のいる家庭では、上り框が低すぎたり狭過ぎたりすると、ゆったりと座って靴を履くことができません。
反対に高すぎると出入りのたびに一苦労します。
このほか、玄関を広くして収納を増やしたいといった要望もあるでしょう。
箇所ごとの玄関リフォームの費用相場
玄関のリフォームは、おおよそ次のような費用相場になります。
箇所 | 費用 |
玄関ドア(機器) | 5〜30万円 |
玄関ドア交換 | 4〜10万円 |
壁面収納 | 10〜20万円 |
玄関タイル・土間 | 5〜10万円 |
玄関網戸の設置 | 〜10万円 |
上り框の設置 | 〜10万円 |
玄関スロープ・手すり設置 | 10〜50万円 |
手すりのみ設置 | 〜10万円 |
ドア交換だけなら、ドア自体の価格と交換・撤去費用だけになり、数十万で抑えることができます。
ただし、既存のドアと交換するドアのサイズが異なる場合や、天井・照明・壁面リフォームまで行う場合は、さらに料金がかかります。
また、玄関スロープなどを設置する場合は、手すりも一緒につけることが多いので頭に入れておきましょう。
玄関のリフォームは、機器と設置費用の他にも撤去・解体などの諸費用がかかります。リフォーム会社に見積もりを作ってもらい、検討することが重要です。
玄関ドアリフォームの主流は「カバー工法」
玄関ドアをリフォームする時、注意することはリフォーム用のドアを選ぶことです。
従来の玄関リフォームは、外壁から枠を外して外壁や床タイルの補修をするなど、工事に数日間費やしていました。
工事の工数がかかるため、工事中の仮ドアなども必要となり、費用も高くなっていました。
しかし、現在では「カバー工法」というリフォーム用ドアが主流です。
「カバー工法」なら、既存の玄関サイズに合うよう調整することができ、玄関の外壁や床タイルの補修をせずにドアだけを交換できます。
「カバー工法」は、次の3ステップで行えます。
- 古いドアと枠を外す
- 新しいドア枠をかぶせる
- 新しいドアと飾り枠を取り付ける
そのため、作業が約半日で済み、人件費も抑えることが可能なため低価格でドア交換ができるのです。
また、カバー工法は引き戸にも適用できます。開き戸から引き戸への交換も可能なため、リフォーム会社に相談してみると良いでしょう。
カバー工法のデメリット
今やほとんどの玄関リフォームで採用されている「カバー工法」ですが、既存の枠にかぶせるため、間口が狭くなる・床に小さな段差ができるなどのデメリットもあります。
デザインだけで選ぶのではなく、間口の広さの確保や段差の解消なども相談しながら行うのが賢明です。
玄関リフォームのまとめ
玄関のリフォームをしたい場合は、どんな目的で・何をしたいのかを明確にすることです。
玄関ドアのリフォームだけなら、「カバー工法」で簡単に工事を済ませることが可能になります。
リフォーム会社とよく相談し、見積もりを作成してもらい納得のいくリフォームを行いましょう。