アットホームの「中古住宅のリノベーション実態調査」によると、中古住宅購入者の約8割が「リノベーション前提」と回答。リノベーションにかかった費用は、「中古マンション購入者」が平均456万円、「中古一戸建て購入者」が平均672万円でした。
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(本社:東京都)は、近年人気を集めている「中古住宅のリノベーション」に焦点を当て、中古住宅のリノベーションを経験した人を対象に、中古住宅に対するイメージやリノベーションの実態についてアンケート調査を行いました。
■調査方法/インターネットによるアンケート調査
■調査期間/2019 年 10月 25 日(金)~10 月 28 日(水)
結果、最初に検討したのが「中古」だった人は68.9%にも及び、リノベーション前提で中古住宅を購入したは77.0%でした。
家を買うなら「中古」派が7割近く
住宅を購入する際、最初に検討したのは「中古」が68.9%と過半数を占め、「新築」を検討していた人は12.3%にとどまりました。また、77.0%がリノベーション前提で中古住宅を購入した、という結果から、新築を諦めて中古を選んだのではなく、最初からリノベーションを視野に入れ中古住宅を購入していることが分かりました。
Q.住宅を購入する際、最初に検討したのは、新築・中古のどちらですか?(択一)
Q. リノベーション前提で中古住宅を購入しましたか?
中古住宅を検討している最中にリノベーションを検討し始めた方は「いいえ」とお答えください。(択一)
理由は「安く」て、「立地が良い」から
購入を検討し始めた当初の中古住宅へのイメージを聞いたところ、「価格が手頃」が83.8%、次いで「立地が良い」が54.0%と、最初からポジティブなイメージを持っている人が多いことが分かりました。一方、ネガティブなイメージでは、「見えない瑕疵がありそう」41.1%、「耐震性がきちんとしているか不安」39.2%と、見えない部分が気になるようです。
Q.購入を検討し始めた当初の中古住宅へのイメージを教えてください。(複数回答)
リノベーションに踏み切った理由「内装を自分好みに変えたかったから」
リノベーションに踏み切った理由を聞いたところ、「内装を自分好みに変えたかったから」が65.0%と過半数を占め、内装をカスタマイズできる点に引かれて、リノベーションに踏み切っているようです。特に、中古マンション購入者にその傾向が強く、70.4%にのぼりました。
Q.購入した中古住宅のリノベーションに踏み切った理由は何ですか? (複数回答)
リノベーション1位は「壁紙」
リノベーションをする際に新しくした内装を聞いたところ、「壁紙を変えた」が最多で73.5%、次いで「床の素材を変えた」が58.3%と過半数を占めました。住宅タイプ別にみると、中古マンション購入者は65.7%が「床の素材を変えた」と回答しており、中古一戸建て購入者に比べ、16.4ポイント高いという結果になりました。
Qリノベーションをする際に新しくした部分(内装)を教えてください。(複数回答) ※上位5項目
「リノベーションをして良かった」が大多数
リノベーションをして良かったか聞いたところ、95.5%が「良かったと思う」と回答しました。住宅タイプ別にみても差はなく、リノベーションに満足している様子がうかがえました。
Q.リノベーションをして良かったと思いますか?
リノベーションにかかった費用は?
住宅購入費とリノベーションにかかった費用の総額を聞いたところ、中古マンション購入者は平均2,857万円、中古一戸建て購入者は平均2,507万円でした。実際にかかった費用は、総予算より、中古マンション購入者で446万円、中古一戸建て購入者で367万円多く、当初の予算よりお金をかけてリノベーションする傾向にあるようです。