子どもが独立したのを機に、住み慣れたマンションをリフォームする人が多くなっています。その理由は、引っ越さなくても自分たちの生活に合った快適さを得られるから。
通常のちょっと手狭なマンションだと、2LDKくらいでしょうか。
8畳ほどのリビングに、5〜6畳の部屋が2つという間取りが多いようです。しかし、子供部屋が不要になったら、頻繁に使わない部屋が出てくるケースも多いもの。
ここでは、そんなマンションを快適にするための、リフォームのアイデアをご紹介します!
壁を取り払い、リビングルームを広くする
広くて明るいリビングルームは憧れますよね。子供部屋が必要なくなり、もしご夫婦2人だけの生活なら、思い切って壁を取り払ってリビングルームを広くしてみてはいかがでしょうか。
多くの2LDKマンションは、隣の部屋とリビングが壁で仕切られています。
リビングにソファセットとテーブルを置けば、それだけでいっぱいになってしまうでしょう。
しかし隣の部屋との壁をなくしてリビングを広げれば、ソファセットにテーブルを置いてもまだまだ余裕ができます。
また、LDKを1つにして、孤立していたキッチンをアイランド型にするのもおすすめです。マンションのキッチンは陽が当たらず暗い印象がありますが、リビングと一体化してしまえば採光の問題も解決し、人とコミュニケーションを取りながら楽しく調理できます。
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ただ、構造や電気系統によっては、壁を取り払えないマンションもあります。その場合には、構造はそのままに、建具だけを取り除くリフォームがおすすめです。スッキリと見せることでデザイン的にスタイリッシュになり、奥行き感も確保できます。
目線を低く暮らす
目線を低く、というのはインテリア全体を低めのものにするという意味です。椅子の生活では、目線は部屋の真ん中ほどのところに来ますが、下に座る生活にすると、目線が下がって視界がぐっと広がりを持ちます。
日本の家屋は元々下に座る生活でした。現代でもそれを取り入れやすいのは、日本人の特権かもしれません。フローリングに座り心地の良い大きめのフロアクッションを置いて、ローテーブルにしてみましょう。家具も背の低いもので揃えると、全体的に目線が低くなり部屋が広く感じられます。いつもとは違った部屋の風景に、新鮮な気持ちで暮らせますよ。
色彩を意識する
部屋の広さは、色彩も関係しています。暗くて濃い色ほど重く圧迫感を感じるという特徴があるため、天井が黒やダークブラウン、壁が濃い色の木目調や濃い色の壁紙だと、部屋が狭く見えてしまいます。
それに対して白に近い色ほど、明るく広く見えます。白は膨張色。光も反射するので、室内を広く見せるにはなお効果的です。床はダークな色でも、壁や天井は明るく白っぽい色にするのがおすすめです。
最近では健康を考える人のために、調湿できるいわゆる「呼吸する壁紙」なども販売されています。狭いマンションでのカビや結露は悩みの種です。リフォームの際に、調湿作用のある壁紙にすると、健康面もアップして一石二鳥ですよ。
狭いマンションもリフォームで快適に!
狭いマンションでも、リフォームをすれば広々空間が手に入れることが可能です。特に広いリビングは、お子さんやお孫さんが遊びに来ても、みんなでゆったりと寛ぐことができます。今回ご紹介したのは、以下の3つです。
ポイント
- 壁を取り払ってリビングを広くする
- 床に座るインテリアにして目線を低く暮らす
- 天井や壁に白を効果的に使って広がりをもたせる
住み慣れた我が家も、工夫次第で何倍も快適になります。ライフスタイルが変われば住まい方も変化するのは当然のこと。ぜひ、今のご自分たちにあったリフォームを検討してみてください。