アンファー株式会社(東京都千代田区)が、47都道府県各100人(男女比50:50、20歳代~60歳代各10人、合計4,700人)を対象に、「子どもの健康管理」について調査したところ、子どもの“健康管理”で最も気をつけていることは「手洗い」(90.9%)と言う結果でした。
以下、②コミュニケーション(90.8%)、③食事内容(89.7%)、④トイレ(88,2%)、⑤歯磨き(87.8%)と続きます。
また今年の2月になってからは世界レベルでコロナウィルス感染症関連のニュースでマスクや手洗いが重要であると話題になっています。
そこで、メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長の知久正明(ちく まさあき)先生に正しい手洗いの方法を伺いました。
ウィルス感染の予防には手洗いが欠かせない
コロナウィルス感染症だけでなくインフルエンザ感染症や普通の風邪ウィルス感染症を広げないためにも手洗いが重要です。なぜならこれらのウィルスや細菌は感染者のくしゃみや咳によって飛んできた飛沫や汚染されたものとの接触が感染源となり、手を介して健常者の眼や鼻、口などの粘膜に接すると感染してしまうからです。
手洗いのタイミング
手洗いのタイミングとしては外出からの帰宅時、食事前、トイレの後は当然ですが、マスクをつける前にもお勧めします。なぜなら細菌やウィルスのついた汚い手でマスクを触るとずっとその汚れを吸い続けることになるからです。マスクをよく触る方や子供たちにはマスク効果がないのもこの影響が考えられています。また、乾燥に強いロタウィルルスなどは数日間も生きたまま玩具などに付着しているので、おうちの中で複数の子どもたちが遊んだ後も手洗いすることが重要です。
手洗いの方法
手先だけちょこちょこっと洗う方をよく見かけますが、なるべく手首や手の甲など広範囲に洗い残しがないように注意して洗いましょう。医療従事者は頻回に手洗いをしているため風邪にかかりにくいとも言われています。また、石鹸がなくても流水でこすりながら60秒くらい洗うだけでもかなりの効果があります。
消毒
アルコールによる消毒はエンベロープ構造(油の膜)をもつインフルエンザやコロナウィルスには効果が期待されており、速乾性もあるのでタオルやハンカチがなくても手洗いできるので便利だと思います。しかし、エンベロープのないノロウィルスやロタウィルスは30秒から1分間くらいはアルコール消毒液につける必要があります。
ウィルスを人に移さないためには感染者のマスク、健常者の手洗いが一番の予防法だと思いますので、ぜひ心がけてください。
参考:ニッポン健康大調査WEBページ
https://www.angfa.jp/health_survey/