寝室は、1日のうちで比較的長い時間を過ごす空間です。そのため、寝室をリフォームする時、どんな床材や壁材にしたら良いかと悩む人も多いでしょう。今回は、寝室のリフォームにおすすめの床材や壁材をご紹介します。
寝室におすすめの床材はカーペット
カーペットとは、日本語で絨毯(じゅうたん)のことです。寝室の床をリフォームする際にフローリングを想像する人も多いと思いますが、実は寝室にはカーペットが最適なのです。
なぜ寝室の床材にカーペットが最適なのかというと、1つには音の問題があります。硬いフローリングや大理石では、少しの音でも響き、安眠の妨げになるからです。カーペットは密集した繊維が音を吸収してくれるので、音に敏感な人でも熟睡することができます。
ビジネスホテルなどを思い出してみると、ほぼ100%と言っていいくらい、床にはカーペットが敷かれています。その理由は防音だけではありません。カーペットは舞い上がってしまう目に見えない埃なども、吸着してくれるからです。ハウスダストのアレルギーがある人などにも、寝室をカーペット敷きにするのはおすすめです。
また、昔はカーペットというとダニや汚れなどが気になるので敬遠する人もいましたが、現在は防ダニや防汚対策が施されているカーペットがたくさんあるため、アレルギーやお手入れの心配も必要なくなりました。
寝室のカーペットを選ぶ際は、落ち着いた色調のものを選びましょう。茶系や青系、緑系の色は、心が落ち着く色です。リラックスして過ごすのに適しています。また、目のさめるような赤や濃いピンクなどは、交感神経を刺激してしまいリラックスできないため、あまりおすすめしません。
寝室の壁におすすめの内装材
寝室の壁をわざわざ選ぶ人は意外と少ないのではないでしょうか。しかし、先述したように、1日の多くの時間を過ごす寝室は、健康をも左右します。寝室をリフォームするなら、デザインや色だけで壁紙を選ぶのではなく、調湿できる壁にするのがおすすめです。
人間は一晩で約1リットルもの汗をかくといわれています。睡眠時を快適に過ごすには、室内の湿度を調節することが大切です。また、冬は空気が乾燥して加湿器を使う人も多いと思いますが、加湿器にはカビが発生しやすく、喘息などの原因にもなりかねません。調湿建材の壁は、結露やカビなども防ぐ役割を果たします。リフォームによって壁自体に調湿する機能をもたせてしまえば、寝ている間も快適かつ健康に過ごせます。
寝室の壁におすすめの調湿建材製品
メーカーごとの調湿建材をご紹介します。
LIXIL エコカラットプラス
エコカラットプラスの特徴
- 調湿する
- 水拭きできる
- 珪藻土より速く臭いを吸着する
- ホルムアルデヒドなどの有害物質を低減する
モイスNT内装建材
モイスNTの特徴
- 調湿する
- ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着して低減
- アンモニアなどの臭いを吸着して低減
- 結露やカビから室内を守る
- 防火・耐火性
- 静電気をおさえ埃をよせつけない
- インフルエンザなどのウイルスを吸着し増殖を抑える
大建工業 さらりあ〜と
さらりあ〜との特徴
- 常に湿度を快適な40〜70%に保ち、肌に潤いを与える
- 臭いの代表物質「酢酸」を吸着する
- 吸水力はクロス仕上げの約6倍
- ペット臭や生活臭を吸着する
- 防汚性能でお手入れが簡単
- ホルムアルデヒドの濃度を軽減
いずれのメーカーの製品にも共通するのは、「調湿」「臭いの吸着」「有害物質の低減」の3つです。調湿機能は、室内に湿気が多い時は孔から水分を吐き出し、乾燥気味の時は外から水分を取り入れてくれるしくみです。
また、生活臭やペット臭などを吸着してくれるため臭いがこもることもなく、ペットがいても爽やかな空気を保ってくれます。各メーカーともデザインや色が豊富なので、好みのデザインの寝室を実現することが可能です。
寝室の内装建材のまとめ
寝室は、活発に活動するリビングやキッチンとは違い、ゆっくりと体を休めるための部屋なので、ぐっすりと眠れることや一晩中快適に過ごせることが重要です。
寝室をリフォームする際におすすめの床材は、防音や防塵ができるカーペットです。また、壁材には調湿建材が適しています。特に壁の調湿建材は、工務店やリフォーム会社によって取り扱うメーカーも異なるため、リフォームを相談する際には、前もって確かめることをおすすめします。