家庭の水道使用量で最も割合が多いのは、お風呂や洗濯ではなく実はトイレだということを知っていましたか?
トイレを流すときには意外と大量の水が必要になります。水道代をグッと節約するためにも、トイレの効率的な節水方法を知っておきましょう。
トイレを流すために必要な水の量は?
トイレの水というのは、1回流すごとに5~10リットル程度必要になります。少し古いタイプのトイレの場合、1回に15リットルもの水が流れるものもあります。この計算でいくと、家族で1日に10回程度トイレを使うだけで、100~150リットルもの水が必要になるのです。
これが毎日積み重なっていくと、1ヶ月の水道代は1人あたり平均670円程度になるといいます。
もちろん2人家族なら2倍、4人家族なら4倍といったように、トイレを使う頻度が高く家族の人数が多いほど、水道料金も跳ね上がってしまいます。
間違った節水方法はトラブルのもと!
トイレの水を流す理由はもちろん、便器から排泄物を流すことです。
しかし、排泄物というのは便器のその先にある排水管を通してさらに10メートル以上流しきる必要があるのです。
節水のために、トイレの水を少ししか流さないようにしている人もいるかもしれません。
しかし、トイレで流す水量を減らしてしまうと排泄物が奥の配管まで流れきらずに溜まってしまい、トイレの詰まりが起きてしまう可能性があるので注意が必要です。
ついやってしまいがちなNG節水方法
節水のために、トイレのタンクに水を入れたペットボトルを入れている人もいるのではないでしょうか。
しかし、この方法だとトイレには充分な量の水が流れず、詰まりが引き起こされてしまうこともあります。
また、タンクの破損の原因にもなるため、トイレタンクにペットボトルを入れるのはあまりオススメできません。
レバーの大と小を使い分けて節水!
トイレの水を流すレバーには大と小が付いていることがほとんどです。
トイレのタイプにもよりますが、大のレバーをひねると約10~15リットル、小のレバーなら5~7リットル程度の水がトイレに流れます。
小で済むときに大のレバーを使うと、約2倍の水を使ってしまうということになります。
つまり、大小のレバーを正しく使い分けることが、効率的な節水につながるのです。
ただし、小のときであってもトイレットペーパーを多めに使ってしまうと1度で流れないこともあります。2度に分けて水を流してしまうとかえってムダになってしまうので、トイレは1度で流し切るよう調節してみましょう。
トイレの節水グッズを取り入れてみよう
節水のために、トイレの水量を調整できる節水グッズを使ってみるのも良いですね。
トイレタンク内のフロートバルブに取り付けるウォーターセーバーは、取り付けるだけで水量が調節できる優れもの。
タンク内のフロートバルブの上にポンと置くだけなので設置もカンタンです。
トイレを流したあとにチョロチョロと流れている水をピタッと止めるために、タンク内の部品を交換するという方法もあります。トイレタンク内の管や部品を全て節水型のものに取り付け直すのも、効果的な節水方法のひとつといえます。
節水型トイレへのリフォームもオススメ
エコ志向の方は、節水型トイレへのリフォームを検討するのもオススメです。
最近の日本のトイレはかなり高品質。節水トイレを導入すれば、大の洗浄でも1回に4~5リットル程度の水量で済ませることができます。
従来のトイレの水というのは便器に縦方向に流れるものがほとんどでした。こういったタイプのトイレは水をたくさん使ってしまう上に、縦ジマの汚れが残ってしまうこともあります。
最新のトイレは水が渦巻き状に流れるので、流れる水が少なくても効率的にトイレをキレイにできるのです。
まとめ
トイレの大小レバーを使い分ける気軽なエコなら、今日から家族みんなで実践できますね。
間違った節水方法を続けていると、思わぬトラブルにつながることもあるので要注意。正しい方法での節水を心がけ、水道料金をグッとおさえてみましょう。