屋根が劣化してしまうと、家屋には水漏れをはじめとしたさまざまなトラブルが起きてしまいます。
家屋のダメージを防ぐためには、数年に一回屋根を点検してもらうことが大切。屋根の劣化が気になる場合には、目的に合わせたリフォームを施したいものですね。
屋根のリフォームを検討するときのポイントについてチェックしてみましょう。
屋根を劣化から守るためのポイント
古い屋根を放置すると、天井にシミができてしまったり、雨水が天井から入り込んでしまったりすることもあります。また、一見異常がないように思える屋根にも、シロアリの発生や内部の腐食といったダメージが起きてしまっているおそれがあります。
一般的に、屋根材は20年に一度メンテナンスや交換をすべきといわれています。
家屋を守るためにも、5~10年に一度程度の周期で専門業者に屋根を点検してもらうのが安心です。
屋根のリフォームを検討しているのなら、まずは業者に屋根の点検をお願いすると良いでしょう。
屋根の葺き替えリフォームの工程
屋根リフォームというと、屋根をまるごと取り替えるようなイメージがあるかもしれません。
屋根材をすべて剥がしてしまい、新しい屋根に取り替えるリフォームは、葺き替え(ふきかえ)と呼ばれます。
築年数がかなり経過していて屋根の劣化が激しい場合には、屋根の葺き替えリフォームが必要になってきます。
屋根の吹き替えをするときには、まず屋根材や防水シートを剥がします。
新しい野地板や防水シートをつけ、あとは新しい屋根材を葺いていけば完成です。業者により異なりますが、リフォームにかかる時間は1週間程度みておくとよいでしょう。
屋根の重ね葺きリフォームの工程
今ある屋根材の上に新しい屋根材を重ねるリフォーム方法もあります。
こういったリフォームは重ね葺き(かさねぶき)、またはカバー工法と呼ばれます。
葺き替えに比べて手間がかからないことから、最近は重ね葺きによるリフォームを選択する方が増えています。
重ね葺きをするときにはまず元からある屋根を洗浄し、その上に下地になる板を取りつけます。ここに防水シートを敷いてから、新しい屋根材を葺いていきます。
築年数が浅く屋根の傷みが少ないのならば、重ね葺きによるリフォームで問題ありません。
葺き替えと重ね葺きのどちらが適しているのか迷ったときには、専門業者に確認するとよいですね。
屋根の素材に合わせてリフォームをする
屋根にはさまざまな種類があり、その素材によってリフォームの方法も変わってきます。
古い家屋には粘土材の日本瓦が使われていることが多いもの。近年では、セメント瓦を使った屋根も増えてきています。
ほかに、亜鉛鋼板を使ったトタン屋根や、合金のガルバリウム鋼板を使った屋根、コロニアルと呼ばれる軽量の屋根材など、さまざまな屋根があります。
屋根の種類によって、リフォームの方法や手間というのは変わってきます
新しい屋根にリフォームするときには、遮熱性や遮音性の高い屋根材を使うことが多いもの。
機能性の高い屋根材を取り入れれば、毎日の生活もグッと快適になります。
どういった屋根材を取り入れたらいいの?
屋根のリフォームをするときには、今までとは違う屋根材を選択するのも良いでしょう。
ライフスタイルに合わせて家の外観を変えたいという思いから屋根のリフォームをするという方も多いものです。
ただし、屋根は勾配によって適切な屋根材が異なるので要注意。
例えば、傾きの小さな屋根には、風雨による水分を吸収しやすい屋根材は使うことができません。
どういった屋根にリフォームすればいいか分からない場合には、専門業者に相談するのがオススメですよ。
太陽光発電パネルを取りつけるリフォーム
近年、屋根に太陽光発電パネルを取りつけるリフォームの人気が高まっています。
ソーラーパネルは、元からあった屋根の上に軽金属の屋根材を作る重ね葺きのリフォームで設置できます。
リフォームを機にソーラーパネルを取り入れれば、家庭の電力を太陽光発電でまかなうことができます。
電力の自給自足が叶うため、お得でエコな毎日を過ごせるのが嬉しいですね。
屋根の修理や塗装といったリフォームもある
屋根の一部が破損したりズレたりした場合には、一部だけを補修するリフォームを施すケースもあります。
漆喰補修工事や、雨どいの交換など、屋根の傷みに合わせて適切なリフォームを施しましょう。
トタンなどの金属製の屋根なら、塗装のみを行なうリフォームのも良いでしょう。
屋根を定期的に塗装しなおせばサビや水漏れを防ぎやすくなります。
屋根の塗装剤には遮熱性や断熱性をもつものもあるので、こういったものを取り入れるのもオススメですよ。