トイレなどの水回りのトラブルは、何が原因かわからないと焦りますね。水道管なのか、はたまたトイレの便器に原因があるのか……。実は、トイレの便器には寿命があります。
これを知らずに大変な目にあった、筆者の「トイレの便器交換のリフォーム」についての一部始終をご紹介します!
トイレの床が濡れ始めた
筆者は夫と息子の3人暮らしです。自宅はマンションの1階にあり、トイレはよくある窓のないタイプでした。そのせいで以前から湿気がこもりやすく、1年中換気扇は回しっぱなし。それでもタンクの後ろに黒カビが発生したりして、掃除には十分に気を使っていました。
あるとき、床の一部が濡れているのに気が付きました。ちょうど便器の前に立ったときに足を置く位置だったため、「夫か息子が粗相したのかな?」くらいに思い、よく拭いておきました。トイレの床にはビニールクロスが敷き詰められており、水は浸透しないはず。拭けばすぐに乾燥するので、掃除後は安心して忘れていました。
しかし、たびたび同じように床が濡れている場面に遭遇。夫と息子に聞いてみると、ふたりとも首を横に振ります。なんだか狐につままれたような気分になりながら、掃除を繰り返しました。
水漏れを確認しましたが…
1週間たった頃です。濡れている場所が増えてきました。それでも、のんきな私はさほど気にもとめずにいました。
しかし、また1週間後。今までは時々濡れている程度だったのに、あきらかに毎日濡れているようになりました。
これはおかしいと気づき、タンクから水が漏れていないか確認してみました。でも、タンクは水滴ひとつついていません。
帰宅した夫に見てもらうと、「もしかしたら排水管かも」ということになり、これは素人の手には終えない事態だと、やっと理解しました。それで、知り合いのリフォーム会社に、調査を依頼することにしました。
原因は排水管でもなかった
さっそく次の土曜日、リフォーム会社の方が調査に訪れました。排水管を見るには便器を外さなければならないので、ビニールクロスはすべて剥がされ、床はむき出しのコンクリートになりました。
調査の結果、原因は排水管ではなく、なんと便器の老朽化にあることが発覚。
このマンションが出来てから、20年は経っています。聞くと、トイレの寿命は15年〜20年とのことでした。もう、寿命を全うしていたのですね。
依頼してから2週間、足元はすごいことに!
改めて便器の交換を依頼すると、スケジュールの都合上、工事日が2週間先とのことでした。
その後も水漏れはどんどん範囲が広くなり、ついにはコンクリートの上に新聞紙を敷き詰めて毎日交換しても、スリッパの裏がビッショリと濡れるほどになりました。
それでも追いつかず、トイレに小型の除湿機を置いて水を取る始末。「もっと早くに気づいて見てもらっていれば……」と後悔しましたが、後悔後に立たず。水回りのトラブルは、放っておくと加速するということを初めて知りました。
便器交換にかかった費用は?
さて、2週間後便器を交換してもらい、やっと安心してトイレを使えるようになりました。
気になる工事費用などですが、トイレは事前に渡されたパンフレットから選びました。
トイレは便座、便器、タンクからなっており、それぞれ組み合わせることができます。ですので、同じ工事でも組み合わせるものによって、価格が大きく変わってくるのです。
また、同じ機能のものでもメーカーによって価格差があるので、パンフレットで確認するだけでなく、不明点があれば施工業者さんにしっかりと聞いたほうが得策と思いました。
今回の工事の詳細は、以下のとおりです。
工事内容 | トイレ(便座、便器、タンク)+交換&取り付け工事 |
便器の機種 | LIXIL |
工事にかかった時間 | 3〜4時間程度 |
工事にかかった費用 | 約6.6万円 |
これは、かなり安い方のセットですが、理由はシャワートイレが含まれなかったためです。シャワートイレは買い替えたばかりだったので、そのまま使うことができました。
「トイレの寿命はどのくらい?」まとめ
水回りのトラブルは、発生したら加速する恐れがあります。少しでも異変を感じたら、まず思いつくことを確認し、異常がみつからないのに現象が収まらない場合は、ただちにプロに相談しましょう。依頼から工事日までに、時間がかかる場合があるからです。
また、トイレの寿命は15〜20年です。ご家庭のトイレが何年経っているか、一度確認することをおすすめします。