更年期における「めまい」や「ふらつき」とは
女性の40代から50代は更年期と言われ、ココロやカラダに大きな変化が訪れます。
女性は閉経することで女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少してしまいます。
女性ホルモンが減少すると脳は卵胞刺激ホルモンを出して、卵巣から女性ホルモンを分泌するようにと指令を出します。
しかし更年期になると十分な女性ホルモンが分泌されなくなるため、卵胞刺激ホルモンは増え、女性ホルモンが減ってしまいます。
このため、ホルモンバランスが乱れてしまうのです。
ホルモンバランスが乱れると様々な不調があらわれるのですが、その中でも「めまい」や「ふらつき」が起こることがあります。
「めまい」には、ふわふわと宙に浮いたような感じがする「浮動性めまい」、
グルグルと回転しているように感じる「回転性めまい」、
急に体の向きを変えたり、立ち上がったりした時に目の前が暗くなる「立ちくらみ」のような「めまい」があります。
更年期による「めまい」の場合は、特に治療の必要はありませんが、更年期によるものか、脳の疾患やメニエール病といった耳鼻科関連の病気が原因のものかをはっきりさせておくことが大切です。
激しい「めまい」や嘔吐、吐き気、頭痛が起きた時は、迷わずに病院へ行くようにしましょう。
更年期障害における「めまい」と「ふらつき」の対処法は
更年期症状の「めまい」はカラダを動かした時に起こりやすいため、「めまい」や「ふらつき」が起こった時は、まずは安静にしましょう。
また、歩いている時に起こったら、ゆっくりとしゃがんで治まるのを待つようにしましょう。
無理に動くと転倒してケガをする危険があります。
この「めまい」や「ふらつき」はストレスや睡眠不足が原因とも言えるので、十分な睡眠を取ってストレスはうまく解消するように努めましょう。
更年期の「めまい」と「ふらつき」は、食事で良くなる可能性があります。
摂取すると良いと言われている栄養素は、豚肉や玄米に多く含まれるビタミンB1、豚肉やしじみ、牡蠣、さんまなどに含まれるビタミンB12、ナッツ類やアボカド、あるいはかぼちゃなどに含まれるビタミンE、青魚に含まれるDHA、EPA、納豆や豆腐などの大豆製品に含まれるイソフラボンです。
めまいを解消する栄養素
- ビタミンB1 豚肉、玄米
- ビタミンB12 豚肉、しじみ、牡蠣、さんま
- ビタミンE ナッツ類、アボガド、かぼちゃ
- DHA・EPA 青魚
- イソフラボン 納豆、豆腐などの大豆製品
これらの栄養素は、血流を良くしたり、自律神経のバランスを整えたり、脳や神経の働きを正常に保つ働きがあるものなので、食事にうまく取り入れていくようにしましょう。
食事だけで十分な栄養素が取れない場合は、サプリメントなども検討してみることをお勧めします。